その1!いそがしい弁護士に頼め

いそがしい弁護士は仕事が早い。
どんどん仕事を処理する必要性から、いそがしい弁護士ほど、仕事が早い。中には例外もありますが。

皆さんが、弁護士に仕事を頼んで一番気になるのは、依頼した弁護士がすぐに仕事に着手し進めてくれているかです。

弁護士が仕事の依頼を受けると、必要な資料の収集すなわち証拠集めや、その吟味を始め、そして書類を作成し、裁判所や相手方に送付することになります。

その手の打ち方が早い程、仕事の進行が早く、結論も早く出やすいということになります。

その2!よく会ってくれる弁護士に頼め

皆さんが弁護士に仕事を頼んで次に気になるのは、仕事(裁判など)の進行状況や見通しです。

弁護士から裁判の期日毎に、進行状況の報告や、提出された書類の写しが送られてくるのですが、それだけでは具体的に仕事の進行状況や見通しがわからないことが多いと思います。

その時には、気軽に電話や面会して弁護士から説明を受ける方が良いです。

その時に良い弁護士は、できるだけ早めに電話で答えてくれたり、面会の日時を決めてくれ会ってくれます。

その3!何でも話ができる、よく説明してくれる弁護士に頼め

 良い弁護士は、気軽に話しができる弁護士です。

そしてあなたの質問にていねいに説明してくれる弁護士です。

皆さんは、弁護士に仕事を頼んでも、頼みっぱなしは良くありませんし、頼まれっぱなしで何も報告や説明をしようとしない弁護士は、良い弁護士ではありません。

お互いに遠慮なく何でも率直に話しができる弁護士が良い弁護士です。

その4!弁護士に頼むのは大手術と同じ

人生において、病気になり大手術をすることは、一生の間に一度あるかないかという人が大多数だと思います。
弁護士に依頼することも、同じように人生にあって一生の間に一度あるかないかという人が大多数です。

弁護士に依頼するべきかどうか、決断することは大変重要です。

弁護士に会って何故、弁護士に依頼しないといけないのか納得するまで聞かれることをおすすめします。
良い弁護士はきちんと説明してくれます。

そして、何か困ったことがあったら、とりあえず弁護士に相談してみることです。
法律問題なのか、そうではないのかも含めて、とりあえず弁護士に聞くという姿勢があなたの人生で大きな失敗をしない秘訣です。

無料法律相談もあちこちで開催されている時代です。是非活用してください。

その5!弁護士費用は値切るな

弁護士に依頼する時、弁護士に費用をよく聞いて下さい。きちんと説明してくれる弁護士が良い弁護士です。
そして、良い弁護士はできるだけ費用を少なくするようにアドバイスをしてくれます。

良い弁護士が説明した弁護士費用をまた値切るということをする人がたまにありますが、良い弁護士は自分の考える適正な費用額をあなたに提示していますので、それはおやめになった方が良いでしょう。良い弁護士に依頼するチャンスを失ってしまうでしょう。

なお、収入によっては法テラスを使うことも可能ですので、率直に法テラスの利用を弁護士に聞くのも良いでしょう。良い弁護士は気軽に法テラスを利用して受任してくれると思います。

しかし、トータルの費用が法テラスの方が必ずしも少ないとは限りませんので、その点もよく相談してみましょう。良い弁護士は費用の分割にも応じてくれるはずです。

その6!弁護士の力とは何か

弁護士の力とは紛争解決の能力です。

もちろん法律知識や仕事の経験が豊富であることが必要ですが、弁護士のものの考え方も重要です。
裁判に勝っても紛争が十分に解決していないこともあります。金銭の取り立てで判決をもらっても、すぐにお金が入ってくるわけではありません。どのようにして回収するかまで智恵を出すのが良い弁護士です。

離婚事件については今後の長い人生の出発と考えて紛争を処理することが大切です。

まさに事件ごとにその弁護士の全人格的な力量があなたにとっての力となるのが良い弁護士です。

その7!離婚事件は調停から弁護士に頼みなさい

離婚事件はまず家庭裁判所で調停を行うことが義務づけられています。この時裁判所から出てくるのは、調停委員です。調停委員は2年毎に裁判所から委嘱を受けて調停委員になる方々です。
必ずしも法律の専門家ではありませんし、裁判所に常駐している人でもありません。

調停期日のみ裁判所に出席する人々です。この方々は、双方にとって中立的立場を守らなければならない義務があります。弁護士と違ってあなたのためだけに働いてくれる人では決してないことを知っておいて下さい。よく、調停の席上、無用なこと、不利なことを簡単に話してしまう人がいます。また、調停委員に誤解を受ける発言をしてしまう人もいます。これは調停が成立せず裁判になった時にあなたにとって大変不都合になることが多いです。この点を整理してくれるのは弁護士しかありません。

調停から弁護士に依頼した方が、裁判にならずに、調停で解決するケースが多いです。早期解決のためにも、自己の有利な解決にも、できれば調停から弁護士に依頼すべきです。

きっと、良い弁護士はあなたにとっていいアドバイスをし、良い結果をもたらしてくれます。

その8!法律の専門家といってもいろいろある

弁護士以外にも法律の専門家と名乗る職業は他にもあります。

司法書士は、本来は登記の専門家です。不動産登記や会社の登記です。それ以外の法律問題については弁護士にはとうてい専門性は及びません。

行政書士は、建設業の許可申請など行政機関に提出する申請書類を作成する仕事が主な仕事であり、弁護士にはとうてい専門性は及びません。

弁護士は司法試験で法律の専門性を高度に試されて合格し、ようやく資格を取得する必要があります。合格後は1年間の裁判所、検察庁、弁護士事務所で研修し、さらには先輩の弁護士の事務所で何年か修業をすることで一人前の弁護士となります。

プロの責任放棄

消費者(お客様)の意向が優先される中で、プロの矜持が揺らいでいる。として、医療の現場で、医師が治療の選択肢を矢継ぎ早に患者に示して、判断を患者に丸投げするケースが目立ってきている、との新聞記事(読売、甦れnippon,プロ軽視の大衆社会)を見て考えさせられました。

弁護士の仕事の現場でも、依頼者の言いなりに、法律上は通らない主張、証拠に反する主張をしたりする弁護士、負けることが間違いないのに訴訟を起こしてきたり、事件の見通しはっきり示さない弁護士など、プロの矜持、責任感に疑問を感じることが多くなっています

弁護士は、プロフェッションとして、高い専門的知識はもちろん、長年実務に携わって得られた豊かな経験智、そして日ごろから心がけて培う人間力、の全てを依頼者の方々のために正しく全力をそそがなければなりません。この正しくが一番重要です。これができなければ、弁護士は肩書だけで、中身が無いに等しいでしょう。

司法書士の非弁活動

 テレビドラマ、CM、ネット上のHPなどからは、理解されないことが多いですが、司法書士には、140万円以下の民事事件の簡易裁判所の訴訟代理権しかありません。

 家事事件(離婚、相続など)の家庭裁判所の手続の代理人となることもできません。ただ、実際には、弁護士相手に平然と遺産分割の交渉をしてくる司法書士もおります。

 すっかり有名になった過払金の請求事件も140万円を超える事件は司法書士は、担当できませんね。

 ちなみに、昨年、警視庁は、弁護士資格がないのに消費者金融に過払い金の返還請求をしたなどとして、東京都内の債務整理会社社長と司法書士などを弁護士法違反容疑で逮捕しています。警視庁によると司法書士が非弁活動で逮捕されるのは全国初らしいです。

行政書士の交通事故被害賠償への関与は法で禁じられています

インターネットを見ますと、行政書士が、交通事故の被害額の算定や、法的助言をするような、勧誘のためのホームページが多く見られます。

しかし、行政書士が、このような業務を、報酬を受け取る約束の下で行うことは、法律で禁じられております。

現に、行政書士が逮捕されております。行政書士は、2年以下の懲役または300万円以下の罰金に処せられます。

司法書士も140万円を超える金額の請求に係ることは、行政書士と同様に法で禁じられており、逮捕者も出ております。

是非、ご注意ください。

弁護士は水先案内人

水先案内人とは、「先導して行く先を示す人」

港に大型船が入港、出港する際に進むべき進路を的確に教え、案内し安全に大型船が入出港できるようにする専門家です。

弁護士も依頼者のために、依頼者に進むべき進路を、的確に教え、案内する役割が1番重要な仕事です。

最近は、依頼者の主張をそのまま述べるだけの弁護士が増えている観がありますが、そのような弁護士は、決して依頼者にとって良い弁護士とは言えません。否、役に立たない弁護士と言ってよいと思います。

弁護士の選び方

弁護士が大量増員となり、弁護士の質を問われるようになりました。

最近、受任した事件では、相手方が不倫をしていることを認め、それ以外に離婚事由がないにもかかわらず、相手方弁護士から慰謝料の請求を受けました。

その理由を尋ねたところ、依頼者がお金を欲しいと言うので請求しました、との回答でした。

法律上の根拠なくして弁護士が金銭請求することなどあってはならないことです。

今は、依頼者の言いなりに発言し、書面を作成するような弁護士が増えているようです。この点は、以前にも弁護士は水先案内人として、言及しました。

弁護士は、法にのっとり、依頼者の権利を守るのが仕事です。

それさえできないような弁護士は、もはや、弁護士ではありません。そして、そのような弁護士は、決して依頼者本人の利益を守ることもできません。

弁護士を選ばられるときは、話を聞いてくれるだけ、自分の言うことをそのまま言ってくれるだけの弁護士は、避けられるのが良いと思います。

平田米男

弁護士の仕事は何か

私は弁護士になって今年で39年になります。

最近特に思うことは、弁護士の仕事は、法律知識を振り回すことではなく、依頼者と同苦することであるということです。

なぜなら、最近、他の弁護士に依頼している方からのご相談が増えました。

依頼している弁護士がよくやってくれない、頼りにならない、不安だ、と言うようなご不満が多いのです。悩まれていることを伺うと、結局、弁護士とのコミュニケーションが不十分であることが原因であることが大半です。

そこには、弁護士側に依頼者との信頼関係を築くことに対する真剣な姿勢、すなわち、依頼者とともに事件を背負い同苦しながら解決を目指すという姿勢が弱いことに原因があるように思えます。

弁護士は、患者の病気の苦悩を同苦して戦う医師と同じ精神に立たなければ、弁護士とは言えないと思うのです

平田米男