名古屋・岐阜・岡崎の弁護士が 慰謝料について法律相談

結婚していることを隠して交際したら

結婚していることを隠して交際したら

平成23年、私は、職場の同僚の男性から交際を申し込まれ付き合うようになりました。男性からは、離婚して独身だと聞いていました。

しかし、結婚の話題を出しても、いつも曖昧な理由を付けて結婚できないと言われ、そうした男性の言動に不審を持つようになりました。
そこで、平成25年、私は弁護士に相談したのですが、弁護士の調査によって、男性には妻子がいることが判明したのです。また、その後、以下の事実が判明しました。

平成19年から男性は妻と別居しており、平成20年には離婚調停で話し合いがなされたけれど離婚が成立しなかったこと、しかし、平成24年ころから妻との婚姻関係を修復させ、その後、子供が生まれていること、などが分かったのです。

そこで、私は、男性を相手として、人格権を侵害されたとして慰謝料請求を提訴しました。
裁判所は、100万円の慰謝料を認めてくれました。

@東京地裁平成27年1月7日判決(判時第2256号41頁)

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村八分事件

15世帯の自治会で、2世帯の方に対し他の住民が共同絶交をしたことについて、一人当たり40万円の慰謝料が認められた判決が高裁でも維持されました(大阪高裁平成25年8月29日判決)。

そこに至るまでにはいろいろ事情があったのでしょうが、大人社会のいじめが子に与える影響など考えると、やはりご近所は共助の舞台ですので、仲良くあって頂きたいものです。

澤健二

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交通事故で有給休暇を取得すると

交通事故の被害に遭って、サラリーマンの人がやむなく有給休暇を取得することがありますね。

裁判例には①休業損害として認める例②慰謝料として考慮する例があります。

休業損害とする理由は、有給休暇は労働者の権利で財産的価値があるとしています。算定方法は、「年収」×「休暇日数」÷365日と算定しています。

慰謝料とする理由は、実際の減収がない以上、休業損害ではないとしています。

有給休暇の論点でも裁判例が複数あるので交通事故の論点は奥が深いです。

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裁判所の交通事故慰謝料の考え方

慰謝料の考え方
交通事故裁判では慰謝料の金額が問題となりますが、近時の裁判所の考え方は方は概ね以下の通りです。
1、 死亡慰謝料
死亡1人につき総額2000万円~2700万円とする。一家の支柱は総額2700万円とするが、ケースにより総額2900万円までは認められる。
2、 傷害慰謝料
原則入院通院期間を基礎として裁判所作成の表(青本の中間値より概ね少し高い)により決定する(傷害の部位・程度により適宜増減することがある)。特に重症の場合は、表の金額に2割~3割を加算することもある。
3、 後遺症慰謝料
1級2800万円 2級2370万円 3級1990万円 4級1670万円 5級1400万円 6級1180万円 7級1000万円 8級830万円 9級690万円 10級550万円 11級420万円 12級290万円 13級180万円 14級110万円
14級に至らない後遺症も、それに応じた後遺症慰謝料を認めることができる。

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不貞行為の慰謝料の制限(木下敏秀)

夫婦は、相互に貞操義務を負っていますので、不貞行為については慰謝料の損害賠償義務があります。

 ところが、この考え方は必ずしも普遍的ではなく、諸外国では不貞行為に基づく損害賠償を認めないもしくは制限する方向にあります。日本でも、制限ないし否定する意見も少なくなく、判例にもその傾向が散見されます。

 たとえば、夫婦関係が事実上破たん状態になった後の不貞行為については、不貞行為の相手方の責任を否定する最高裁判例があります(平成8年3月26日判決)。また、夫に対しては不貞行為を宥恕しつつ、不貞の相手女性のみに対して損害賠償請求をした場合に女性の責任を制限する最高裁判例もあります(平成8年6月18日判決)。

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入墨通学拒否訴訟(木下敏秀)

入れ墨を理由に専門学校の通学を拒否したのは違法として、元生徒の男性(34)が学校法人「モード学園」(大阪市北区)に授業料相当額や慰謝料計約230万円の支払いを求めた訴訟の控訴審判決がありました。

男性は2010年4月、学園が運営する大阪医専(同)に入学。学校側の求めで右肩の獅子の入れ墨の除去手術を受けたが消しきれず、通学しながらの治療を希望したが認められず、同9月~12年3月末に休学し、復学届などが出なかったとして学校が同月末で除籍としました。

大阪高裁は1審大阪地裁判決と同様、「入れ墨を容認できないという考え方は一概に非難できず、消去を指導したことは正当。しかし、一方的に期限を設け、守られないからと就学拒否したのは行き過ぎで違法だ」と判断しました。

一方、「男性は休学中、入れ墨の消去手術を受けて復学するという選択をしなかった」などとして授業料相当分の損害は認めず、慰謝料のみが支払われるべきと判断しています。学園の支払額を1審判決の約80万円から55万円に減額した判決をくだしました。

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警察官の侮辱裁判(木下敏秀)

警察官に「頭がおかしい」と侮辱されたとして、川崎市の男性が神奈川県に100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決がありました。

男性は路上のバイク撤去などを求めて、川崎臨港署を訪れ、「今すぐにやれ」と何度も大声を出したそうです。対応した警部補が「あなたは頭がおかしい」と発言しました。後に男性が発言の確認を求めると「頭がおかしいからしょうがねえじゃねえかよ」と返答しました。

東京高裁は「男性も撤去を執拗に求めるなど逸脱した行動だったが、発言を言葉の弾みとして見過ごすことはできない」と指摘し、慰謝料として1万円が相当と判断し、請求を棄却した1審横浜地裁判決を変更し、1万円の支払いを命じました。

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コスプレの慰謝料(木下敏秀)

社内研修会で「コスプレ」をさせられ、精神的な苦痛を受けたとして、カネボウ化粧品販売大分支社に勤めていた60代の女性が、同社や上司に損害賠償を求めた訴訟について、控訴審での和解がありました。

女性は2009年10月、7月、8月の販売商品の販売数が目標に達しなかったことを理由に、10月の大分支社での社内研修会で他の3人と一緒に箱を選ばされ、中に入っていたウサギの耳の形のカチューシャと易者の衣装を長時間着せられました。また、11月の研修会で、写真がスライド上映されたようです。同年12月、女性は、うつ状態を伴う「身体表現性障害」と診断されています。

高裁の裁判官のもとで成立した和解内容は、同社側が謝罪し、和解金を支払う内容です。和解金の額は22万円以上とのことです。

和解条項では、会社側が女性の精神的苦痛を認め、「遺憾の意を表明する」と明記し、再発防止策を強化することも盛り込まれました。

1審・大分地裁判決は、精神的苦痛を認め、会社側に22万円の支払いを命じています。

同社の親会社、カネボウ化粧品の広報担当者は「不適切な行為だったことを重く受け止め、社員教育・啓発に取り組む」と話したとのことです。もっと見る

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婚約当事者間の守操義務

平成19年、私は夫と知り合い、平成22年7月には私の両親から結婚の承諾を得て、同年8月29日には結婚式場の予約をし、平成23年5月22日に結納を交わしました。

それにも関わらず、夫は、平成23年5月以降に特定の女性と性的関係を持っていたのですが、それを隠しつつ、平成23年7月7日には私との婚姻の届出をしたのです。ですが、その直後にこのことが発覚しました。私は、そうした夫に耐えられず、平成23年11月11日には協議離婚をしました。
その後、私は元夫に対し、慰謝料等の損害賠償を求めて裁判所に提訴したのです。

裁判所は、①遅くとも結婚式場を予約した時点で婚約が成立したと考えられる、②婚約が成立した以上は、それぞれが守操義務を負っている、③妻が夫の不貞の事実を婚約中に知っていれば、婚約を破棄して結婚式を挙げることもなかった、④妻が夫の不貞により多大な精神的苦痛を被ることは当然予測される、などと指摘しました。

そして、慰謝料200万円、新婚生活をするために購入した家財道具購入費、引越費用、結婚式のために支出したドレス購入費・吹奏楽団への謝礼金、などから、元夫が拠出した結納金を控除した上で、裁判所は元夫に対し、総額357万円の賠償を命じる判決を下しました。

@佐賀地裁平成25年2月14日判決(判時2182号119頁)

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